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生理不順とは
一般的に、生理(月経)はおよそ25日間〜38日間の周期で来るといわれています。また、生理周期の変動は6日以内です。
前回の生理から39日以上たっても生理が来ない場合、前回の生理から25日を待たずに出血があった場合、またはご自身の生理予定日から7日以上生理が来ない場合は生理不順の可能性があります。
なお、生理不順の状態は大きく以下のように区別されます。
いずれかに該当される場合は、念のためお早めに医師へご相談ください。
- 稀発月経…生理(月経)の周期が39日以上、3か月以内になる場合
- 無月経…生理(月経)が90日以上こない場合
- 頻発月経…生理(月経)の周期が25日よりも短くなる場合
- 不正出血…生理(月経)以外の理由で性器から出血がある場合
生理不順の原因
妊娠
妊娠すると生理は来なくなります。少しでも可能性がある方は、妊娠をしているかどうかまずは市販の妊娠検査キットでご確認をいただくか、かかりつけの婦人科または当クリニックへご相談ください。
当クリニックでは妊娠32週頃までの妊婦さんを対象に妊婦検診も行っております。また、分娩の際は、信頼のできる連携医療機関へのご紹介もさせていただきます。
お気軽にご相談ください。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れによって生理不順になってしまうこともあります。この場合は、卵子が作られていない(無排卵)か、子宮内膜が作られていない状態です。
ホルモンバランスの乱れは、心身の疲れやストレス、年齢、生活習慣の影響など様々な要因によって起こり得ます。
ホルモンバランスの乱れによる生理不順それ自体は病気ではありません。
ただ、そのままにしておくと将来妊娠しにくくなる、婦人科系の病気につながる、がんや骨粗しょう症になりやすくなるなどのリスクがあります。
生理不順の状態が続いている場合は、念のため、お早めにご相談ください。
婦人科系疾患など
子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因で生理不順になる場合もあります。
また、子宮外妊娠が原因で不正出血が起こる場合もあります。子宮外妊娠とは受精卵が子宮以外の場所に着床することをいい、卵管破裂などのリスクを伴います。
いずれも早めの処置、経過観察が必要な状態です。生理不順があり、また体調にご不安がある場合は、念のため、ぜひお早めにご相談ください。
当クリニックでの診察・治療
原因の特定
まずは患者様の症状や状態、妊娠についてのご希望などをお聞きし、その上で必要があれば検査を行います。
投薬による治療
ホルモンバランスの乱れが原因と思われる場合は、ピルの服用により生理不順を改善していただくことができます。
何らかの病気が原因の場合も、軽度であれば投薬による治療で症状を改善できることがあります。
専門医の紹介
手術などのより専門的な処置が必要な場合には、信頼のできる専門医へご紹介をさせていただきます。