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- このようなシーンでピル服用をおすすめします
年代別、こんな時にピル服用を
【10代】部活の大会・受験・入学式・卒業式など
10代では、部活動の大会や、受験、入学式、卒業式といった特別なシーンが増えていきます。こういった場面で、生理痛等のお悩みがあると、集中ができず、本領を発揮できないケースもあります。ピルを服用することで、大切な日と重ならないよう生理日を調整したいという方は、その日の2〜3ヶ月前からの服用をおすすめします。ピルは、飲み始めは、吐き気や不正出血等がみられることがありますので、体が慣れるまでの期間も含めて、余裕をもって受診しましょう。
【20~30代】旅行・プレゼン・結婚式など
20代〜30代では、学生〜社会人というように、多くの人の人生のステージに大きな変化があります。就職活動、卒業旅行、取引先でのプレゼン、結婚式等、重要なイベントも増えていきますが、ピルを服用して生理日を調整する場合は、遅らせるよりも「早める」服用法をおすすめしています。生理日を早め、大切な日には生理が終わっている、という状況を作るためには、ご予定日の1ヶ月程度前に受診いただくことで、うまく調整することが可能です。
【40代】お子さまの学校行事や、ご家族・ご知人との旅行など
40代では、お子さまがいらっしゃる方の場合、学校行事が増えていく方も多いでしょう。また、子育てがひと段落し、自分の自由な時間が増えてくるという方もいらっしゃると思います。お子さまの行事、プライベートな旅行、趣味・・・そんな様々なシーンでピルを服用されるケースもあります。ただし、40代以降はピル服用による「血栓症」のリスクも上昇するため、当院では、ピル以外のお薬のご提案もしています。
【50代】原則ピル服用はやめるべきです
40代以降は血栓症や心筋梗塞等のリスクが高まることから、ピルの処方にはかなり慎重になりますが、50代以降の方は、原則ピル服用をやめるべきです。閉経後はピル服用の必要がなくなりますが、閉経前でも高いリスクがともなうため、生理痛や生理による体調不良等のお悩みがある方は、まずクリニックでの受診をおすすめいたします。
ピル服用の効果が期待できるケース
生理前の症状がつらい
ピルの服用によりホルモンバランスを安定させ、生理前の次のような症状を緩和・改善することができます。
- 頭痛、腹痛、だるさ、倦怠感など体の症状
- イライラ、うつ状態、眠気など気分・こころの症状
- 食欲不振・過食など自律神経の症状
生理前の症状の改善について、くわしくは『月経前症候群(PMS)の対処法 ・改善方法』のページをご参照ください。
生理中の症状がつらい
ピルの服用により、ホルモンバランスを安定させ、また、プロスタグランジンの過剰分泌を抑えることで生理中の次のような症状を緩和・改善することができます。
- 腹痛(生理痛)
- 腰痛、頭痛、お腹の張り、下痢、吐き気、怠さなど体の症状
- イライラ、情緒不安定、不安感、落ち込み、無気力、眠気など気分・こころの症状
- のぼせ、動悸、発汗、食欲不振、過食、めまいなど自律神経の症状
生理中の症状の改善について、くわしくは『月経困難症』のページをご参照ください。
生理周期が安定しない
ピルを服用することでホルモンバランスを整え、生理周期を安定させることができます。
生理不順のお悩みについて、くわしくは『生理不順 』のページをご参照ください。
まだ若いのに、更年期のような症状がある
30代の方で更年期のような症状がある「プレ更年期」の方は、ピルを服用することでその症状を改善できることがあります。
この場合、患者様の具体的な年齢や体質などにより適した治療法は異なり、ピルよりもホルモン療法などの方が良いケースもあります。治療法については、まずは医師へご相談ください。
月経周期(生理日)をずらしたい
大切なお仕事や試験、イベントの日に生理が来るのを避けたいという方は、ピルを服用することで一時的に月経周期(生理日)をずらすことができます。
生理周期の変更につき、くわしくは『月経周期変更(生理日調整)』のページをご参照ください。
避妊薬として使いたい
ピルは避妊薬として使うこともできます。ピルの服用によって将来妊娠をしにくくなるということはなく、「妊娠を希望しない期間はピルを服用し、妊娠を考えはじめたら服用をやめる」という使い方もできます。
必ず医師へご相談ください
患者様の年齢や生活習慣、過去の病歴や手術歴などによっては、ピルの影響で血栓症を引き起こしてしまうリスクがあります。
また、ピルを始めて服用される場合や体質との相性によっては、吐き気、頭痛、不正出血、だるさ、倦怠感などが強く出てしまうこともあります。
これらについて患者様ご自身でご判断いただくことは難しく、危険です。
安全のため、ピルを服用される際は必ず、事前に医師へご相談ください。
また、服用中、気になる症状があらわれたときは、すぐに医師へご相談ください。